ARMS 『白雪姫』
-キャスト- 白雪姫:赤木カツミ 王子:高槻涼 姫:久留間恵 魔法使い:ユーゴー・ギルバート 従者:神宮隼人 従者:アル・ボーエン 七人の小人:キース・シリーズ 他 |
それではごゆるりとお楽しみ下さいませ……
むか〜しむかしのお話です 舞台は……秘密で言えませんが、これは中世にあった実際の出来事のお話です(嘘) そのお話は、あるお城のお姫様の一言から始まりました…… 恵「ックシュン」 隼人「よー、なんだよ風邪か姫!?」 アル「なに?それはおかしいぞ、姫は風邪を引くはずがない。何故なら姫は…」 (ゴンッ) アルがすべてを語る前に姫の鉄拳がアルの頭に炸裂しました 痛そうに頭を抑えるアル 恵「うるさいのよあんたたち!それよりなんで侍従の分際でそんなに偉そうなのよ、私の言うことをちゃんと聞きなさいよね!」 姫は癇癪を起こします 恵「あー、イライラするわ…なにか面白いことはないのかしら?」 アル「それならば姫、今度この今世紀も超天才、アル・ボーエンが学会で発表する予定の論文の説明を…」 (ゴンッ x2) 恵「しなくていい!」 隼人「やるな!」 姫と隼人の鉄拳が同時にアルの頭に降り注ぎます これでアルの頭にはたんこぶが3つに…… アル「(ぼ、僕の安住の地は一体どこに…)」 (コンコン) ユーゴー「失礼します」 恵「あ、えっとーーーー……そう、あなたは天使ユーゴー!」 奇麗な少女ユーゴー・ギルバートが姫のもとに遊びにやってきました ユーゴー「こんにちは恵姫。今日は面白いものができたので持って来ました」 恵「面白いもの?」 ユーゴー「ええ、これです」 ユーゴーが持ってきたもの、それは一枚の鏡でした ユーゴー「この鏡の名は『グリーン』。私の魔力で質問をすると真実を語ってくれる鏡です」 恵「真実を語る鏡?」 アル「魔力だと!?そんな非科学的な…わ、わかった!もうなにも言わないからその握った拳骨をしまえ!!」 文句をつけようとしたアルに恵がすでに鉄拳の用意をしていたのでアルはなにもいえませんでした 隼人「へー、おもしろそうだな…鏡よ鏡、この世で一番わがままな女は誰だ?」 グリーン『…それは恵姫だ!』 言葉が示すとおりに姫の姿が鏡に映しだされます 隼人「アッハハハハ、これ当ってるじゃねーか」 アル「アハハハまったくだ!魔力というのもまるっきり当てにならないものでもないのかもしれんな」 腹を抱えて笑う隼人とアル しかしその背後にゴゴゴゴゴゴッというオーラをまとい、鬼のような顔をして立っている姫の殺気に気づいたときはすでに手遅れでした |
………… 恵「さぁーグリーン。あなたもこんな目にあいたくなかったら余計な口を叩くんじゃないわよ」 グリーン『……はい(クッ、なぜ僕がこのような…)』 グリーンは言い換えそうにも姫の後ろにプスンプスンと煙を上げて転がっている二人の姿を見て言い返すことは不可能だと悟りました これぞ危機回避的本当の為せる技なのです 恵「さぁーグリーン。じゃあありきたりだけどこの世で一番美しい女性は誰なのかしら?」 グリーン『え!?』 恵「だ・れ・な・の?」 グリーン『そ、それは勿論……』 恵「もちろん?」 グリーン『も、もちろん恵姫に決まってるじゃないですか!』 言葉どおりに鏡に映し出されたのは紛れもなく姫の姿 恵「オーーーッホホホホホ、やっぱしねー、ってあれ…この鏡に映っている私…なんか髪の毛短くない?」 グリーン『(ギクッ)そ、それはですね…』 ユーゴー「恵姫、このグリーンは口では嘘をつけても、鏡に映し出す姿は嘘はつけないんです。つまり真実を映し出している」 恵「ってことは、私はこんなに髪の毛短くないし、短くしたこともないから…」 そうしてしばらくするとすべてを悟った姫に再び怒りのオーラが巻き起こりました 恵「だ・れ・よ、この女は!私と同じ顔してるだけに余計に腹たつわ!」 姫の怒りのボルテージはただいまMAX状態 このままでは危険だとグリーンの本能が警告します グリーン『こ、この女性は赤木カツミという方です』 恵「赤木カツミ?」 (パンパン) 顔にハテナマークを浮かべてからしばらくして、姫は手を叩きます するとゴトッと天井裏から物音が聞こえたかと思うと一人の男が現れてきました 恵「来たわね、通りすがりのサラリーマン!」 巌「…いや、今は風(ウインド)と名乗っています」 恵「……どっちでもいいわ、あなたこの娘のこと調べてきて」 巌「………」 恵「どうしたの?」 巌「いえ、この娘ならうちの一人息子といつも一緒にいる娘なのでよく知っていますが」 グリーン『なにぃぃぃーーーーーーー!!』 ユーゴー「そ、そんなーーーーーーー!!」 恵「ど、どうしたのよ二人(?)とも」 グリーン『姫、さっそくその男を殺しましょう』 ユーゴー「いえ、私がこの血も凍るような毒々しき真っ赤な毒りんごであの娘を毒殺して差し上げますわ」 恵「ユ、ユーゴー……あ、あなた目が血走っていて怖いわよ、一体どうしたの?」 ユーゴー「そんなことより殺るの、殺らないの?」 恵「ヒィィィィィーーー、や、殺ります殺ります!」 ユーゴー「それではいざレッツゴー」 ユーゴーは姫とグリーンをつかむとそのまま城をすごい勢いで飛び出していきました 天使の異名を持つユーゴー・ギルバート 彼女はウインドの一人息子高槻涼に惚れていたのでした そのためカツミの存在が邪魔となったのです 恵「ヒィィィィィィィーーー、だ、誰よこの娘に天使なんてコードネームをつけたのは!この娘、実は魔女のほうがあってるんじゃないのーーーーーーーーーー!!」 姫の絶叫がはるか彼方から聞こえてきました そしてそこに残された風(ウインド) 巌「フッ、息子よ…戦え………未来をつかむために」 などとかっこよい台詞を述べますが、額と頬には汗が滴り落ちておりました そしてなおもプスプスと焦げ付いているアルと隼人 カツミ「今日もバラが奇麗ね」 一方狙われていることなど露ほども知らないカツミは丹念に庭のバラの世話をしていました そしてそこに忍び寄る妖しき影 恵「……アイツね。まったく人と同じ顔をしてるなんてなんて憎々しい」 グリーン『は〜美しい』 恵「なんですって!」 ユーゴー「ムッ!」 恵とユーゴーの一睨みにグリーンは押し黙ってしまいます しかしグリーンの心はカツミに奪われっぱなしです そのため鏡なのに目はハートマークになっているのでした 恵「さっユーゴー手はずどおりに」 ユーゴー「ええ…このリンゴを食べてしまえば永遠の眠りについてしまいます(そして私は高槻君と…)」 二人の顔にはこれから起こる出来事への期待からか、満面の笑みが浮かべられておりました 危うしカツミ! カツミ「ルンルン、今日はなんの肥料をバラ達にあげようかしら?」 (トントン) ユーゴー「ごめんください」 カツミ「あ、はい」 ユーゴー「私たまたま偶然通りかかったぜんっぜん怪しくない行商人です」 カツミ「え、ええ…(じゅ、じゅうぶん怪しいんだけど)」 ユーゴー「どうでしょうお嬢さん、こちらのお肌すべすべになるこの血も凍るような真っ赤なリンゴは?」 カツミ「え?(なにか嫌な表現ね…でもお肌がすべすべ)」 カツミはその「お肌すべすべ」という言葉がどうしても気になってしまいました 美容、それはいつの時代でも女性の最大の追及事なのです(と、しておきましょう) カツミ「じゃあ…一つ貰っちゃおうかしら」 ユーゴー「はい一つですね、毎度ありがとうございます♪」 カツミ「さっそく後で涼と一緒に食べよっと♪」 そのカツミの最後の何気ない言葉にユーゴーの笑みは消え、たちどころに焦り始めます ユーゴー「い、いけませんカツミさん!それは男の方が食べると異質な存在へと変わってしまうんです」 カツミ「え?異質な存在?」 ユーゴー「そうです、だから絶対に男の方に、高槻くんに食べさせちゃいけません。(まったく危ないところだったわ)」 カツミ「え、ええ……あ、でもなんであなた涼の名字を?それにさっき私のことカツミ…って…」 ユーゴー「えっと〜…そ、それはその〜……(な、なんて誤魔化そうかしら…そうだ!)」 ユーゴー「(そうだ!)このリンゴは女性の方にしか作用しないんです。ですから絶対に男性の方に食べさせちゃだめですよ!」 ユーゴーは"絶対"という言葉を強調して言いました カツミ「え、ええ・・・・・・・・・」 そのユーゴーの剣幕にカツミはただコクリと頷いて同意するしかできませんでした 恵「やったわねユーゴー!」 ユーゴー「ええ、恵さん!これで世界一の美は・・・」 恵「高槻涼は・・・・・・」 恵・ユーゴー「オーーッホホホホホホホホホホホ」 二人のこの世とも思われない笑い声が森中に響き渡るのでした ユーゴー「ところでグリーンは?」 恵「あそこ」 姫が指差した方向には猿轡をかまされ紐で縛られたグリーンがいました グリーン『モガガガガガガガ!』 グリーンは必死で何かを訴えようとしていますが二人には分かりません ユーゴー「どうしたんです、アレ?」 恵「あなたの行動を止めようとしてうるさかったからちょっと縛っておいたの♪」 ユーゴー「あ、そうだったんですか♪」 姫の一言に返すユーゴー ・・・さてそのころ毒リンゴだとも知らないで渡されたカツミは カツミ「う〜ん、さってとこのリンゴ食べてみよっと♪」 カツミ「それにしても美容にいいリンゴなんてまったくいい買い物をしたわ♪」 カツミ「いっただきま〜〜〜〜〜す」 カツミは勢いよくリンゴにかじりつき、そのまま全部平らげてしまいました 森の奥から楽しげな歌声が聞こえてきます シルバー「はいほ〜ハイホ〜"力"が好き〜♪」 (ゴンッ) バイオレット「ちがうでしょシルバー兄さん!そこは"力"じゃなくて"コーヒー"よ!」 レッド「いや、それもちがうぞ!」 シルバー「ふん、お前の言うことなど聞けるものか!所詮シリーズにも加えられなかったものの戯言など」 ゴールド「それって僕もそうなの?父さん!?」 ホワイト「真理を求めよ…ただそれだけだ」 ブラック「プログラムジャバオック…誰にも止められない……」 レッド「く、暗いぞブラック」 ホワイト「さすがは長兄!」 バイオレット「……………………」 ゴールド「あれ?あそこに誰か倒れてるよ?」 バイオレット「あら、女の子ね」 そこに倒れていたのはカツミでした そしてそばにはかじりかけのリンゴが… シルバー「フン、こんなところで寝ているなど愚かな…」 ブラック「プログラムジャバオック…誰にも」 レッド「黙れい!」 (ゲシッ) ゴールド「もしもし、こんなところで寝てると風邪引くよ」 (ペシッペシッ) レッド「起きんな」 その光景を遠くから眺めている姫達一行は… 恵「やったわねユーゴー!これであの子は亡き者にできたわ!」 ユーゴー「ええ恵さん!」 グリーン『ああ、カツミーーーー……』 恵「うるさい!」 (ドゲシッ) 恵「…は〜安心したらお腹減っちゃった……ユーゴーこのリンゴもらうわね」 ユーゴー「え?恵さんそれは!」 (シャリッ) 恵「え?」 (ゴトッ) ユーゴー「それも毒リンゴだったんです……けど、遅かったですね」 あろうことか姫までも毒リンゴを食べてしまいその場に臥せってしまいました ユーゴー「ああ〜恵さん!」 グリーン『フハハハ、いい気味だ!!カツミをあんな目にあわせた天罰だ!』 ユーゴーの悲鳴、そしてグリーンの嘲笑が森に木霊しました そのころ森の片隅では… 涼「いや〜すっかり遅くなっちゃたな」 武士「ヒヒ〜〜ン(泣)」 涼「ん?なにを泣いているんだ武士?」 武士「僕の扱い酷すぎない?」 涼「まぁ〜武士のキャステングがそれしか残ってなかったらしいからな」 武士「酷すぎるーーーー!!」 カツミの隣家に住む自称王子の高槻涼とその愛馬(という設定)の武士が悠然と森の中を歩いていました すると目の前がなにやら騒がしいのです そこには悲鳴をあげているユーゴーと嘲笑しているグリーンがいました 涼「む、女性の悲鳴と嘲笑する鏡…行くぞ武士!!」 武士「ヒヒ〜〜〜ン!!」 涼は勇敢に、そして武士は泣きながらグリーンのもとへ突撃します グリーン『ハハハハハハハハ……ん?』 涼「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーー!」 涼の勇ましいまでの掛け声にグリーンは思わず動けませんでした (パッカーーーーン) グリーン『ぎえぇぇぇぇぇーーーーーー』 武士の後ろ足の一撃でグリーンは大空の彼方へと消えていったのです ユーゴー「(ポカ〜〜〜ン)………」 涼「大丈夫だった?」 涼は優しく微笑みながら語り掛けます そして目の前にいる男性が愛しの涼だと気づいたユーゴーは思わず赤面してしまいます そして慌てて服についた埃を払い立ち上がりながら ユーゴー「あ、ありがとうございました!あなたは私の命の恩人です」 涼「と…とにかく無事でよかった……」 ユーゴーの勢いに思わず後退さる涼 その時涼の足になにかが当たります なにかと足元を見るとそこには姫がいました だが涼は… 涼「カツミ!」 そう混乱した涼にはそれが姫の恵だとは気づかなかったのです よーく見れば髪形が違うというのに ユーゴー「あ、高槻君、それはカツミさんじゃなく…」 涼「カツミィィィーーーーーーーーーー!!」 もはやまわりの声など聞こえなくなっている涼 ユーゴー「だから違うんですよ高槻く…」 涼「カツミィィィィーーーーーーーーーーーーー!!」 ユーゴー「………………」 涼「カツミ、目を覚ましてくれ!!」 ユーゴー「(プチッ)」 ユーゴーの中で何かが切れる音が聞こえてきました ユーゴー「うらぁぁぁーーーー!!それはカツミじゃねーって言ってんだろうが!!」 ユーゴー「それはカツミじゃなくて恵姫なの、け・い・ひ・め!!」 ユーゴー「それに髪型見りゃカツミか恵姫かどうかは一目瞭然じゃねーか!!」 ユーゴー「それにカツミカツミって少しは私の気持ちも考えんかいワリャーーー!!」 涼「……………」 ユーゴー「……………」 暫くの静寂の時が流れます そして自分が何をしたのかを思い出したユーゴーは慌てて涼に背中を向けて赤面してしまいます ユーゴー「や、やだ私ったら…ご、ごめんなさい……ちょ、ちょっと舞い上がっちゃって…」 (クルリッ) ユーゴー「でもね高槻君、私の気持ちは……あら?」 (ヒュウゥゥゥゥゥゥ〜〜〜〜) ユーゴーが振り返ったとき、そこにはすでに涼はいませんでした 涼のいた場所は砂煙が舞っているだけ しかもいつのまにか先ほどまで足元で眠っていた姫までがいませんでした (バキッ…ギ・ギ・ギ・ギ……ドドォォーーーン) 次の瞬間近くにあった大木が何故か大きな音をたてて倒れるのでした それから三日後…… お城では姫が出かけたきり帰ってきません そのため捜索隊が森に放たれたのです 隼人「ったく、なんで俺が探さなきゃならないんだよ」 アル「まったくだ!この天才の僕が人探しなど」 二人はブツクサ言いながら姫を探します そして一軒の小屋を見つけました (コンコン) 隼人「おい、誰かいないのか?」 (ガチャリッ) レッド「誰だ一体?」 隼人「!!」 レッド「ん!?」 隼人「キーーーースッ!!」 隼人はARMSを発動させレッドに斬りかかるのでした (ザシュッ) 哀れレッドは隼人のブレードによって一刀両断にされるのでした シルバー「なんだ貴様はいきなり?しかしレッドもこんな小僧にやられるとはだらしない…所詮はシリーズにも加えられない欠陥品だったということか」 アル「なんだお前達は!僕たちは単に姫を探しに来ただけだぞ!隼人もいきなりなにをやってるんだ。これだから凡人のすることは」 (ゴンッ) 隼人「いちいちおまえはうるせーんだよ!こいつを殺ったのは単にファンサービスだ」 アル「イタタタ……な、なんだそれは」 隼人「とにかく、ここに姫のやつは……ん?」 隼人の視界に眠っている少女が映ります それに気づいたキース達 バイオレット「この娘を知ってるの?森で倒れていたからここに連れてきたのよ」 隼人「これは間違いなく恵姫だな!」 アル「ああ、なんか雰囲気は違うが間違いなく恵だ!」 隼人「よっしゃ!コイツこそ俺たちが探していたヤツだ!!遠慮なく貰っていくぜ!」 ゴールド「アッ!」 キース達が止めるまもなく隼人とアルは連れ出したのです そう、その少女を恵姫だと勘違いして ホワイト「………」 一方、恵姫をカツミだと勘違いして連れてきてしまった涼は… 涼「う〜ん、どうすればカツミは起きるんだ?」 涼は目の前で眠ったままの恵姫をカツミだと勘違いしたまま思案にくれます そしてそれを見守る馬、武士 ―そして時は流れ一ヶ月… カツミ「鏡よ鏡…この世で一番美しいのはだぁ〜れ?」 グリーン『それはカツミ姫です!』 鏡の前でポーズを決めながら自分に酔うカツミ そして目にハートマークを浮かべながら言うグリーン 隼人「おい……やっぱあの日以来恵姫の様子おかしくないか?」 アル「わからない!この天才の僕にもわからないぞーーーー!!」 呆然と見つめる隼人 頭を抱え苦悩するアル そう、あの日以来カツミは恵姫と間違われ城に連れて来られ… そしてユーゴーの毒りんごはなんと使用期限が切れていたためカツミは3日後には目を覚ましたのでした だがカツミは間違いを訂正もせずにそのままちゃっかりと姫の座に居座ってしまったのです そしてそれに気付いているのは魔法の鏡、グリーンのみであったのです 城は以前とはまた違った雰囲気が漂っているのでした そして一方の本当の姫様恵はというと… 恵「だから私はこの国の姫なのよ!もっとまともな服はないの?」 涼「カツミ……どうしてこんなになっちゃたんだよ」 恵「だから私はそのカツミって娘じゃないって言ってるでしょ!」 涼はまだ目の前の人物をカツミだと思い込んでただ涙するだけだったのです 一方の姫は一生懸命涼に説明するが全然聞き入れられませんでした 姫から一般庶民へ…… かたや一般庶民から姫へ… 姿がそっくりなもののかくも不思議なお話でしたとさ カツミ「チャンチャン♪」 |
※最後まで読んでくださった方。こんな馬鹿話におつきあいいただきありがとうございました
そして挿絵と扉絵を提供してくださったあさひさんに多大なる感謝をいたします
2000.12.24 (20世紀最後のクリスマス・イヴ)
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