あとがき





無事にファンフィクションであるスプリガン小説『Trace Eden』がここに終了致しました。(パチパチパチ)

全14話、執筆期間2年と2ヶ月……当初予定では全5話、期間半年がここまでズルズルと……

しかし執筆期間中には多くの方からBBS、Chat、メールで感想を頂き、正直嬉しさと執筆への奮起の材料ともなりました。こんな拙い文章に対して感想をくださったことは感謝しています


しかもその間に、"女性"にも間違われるという珍事も起こりましたし(爆)


※そんなメールでの感想は現在も大切に保管し、時々眺めながら喜んでおりますw



話が逸れ始めてきたのでここで本編を構想するに到った経緯等に述べたいと思います


元々はスプリガンの小説化ということは考えていませんでした。どちらかといえば、当時アーカムさんのアーカム財団OnLine支部(現在は閉鎖されています)にて東みやこさん(現Tokyo Alive管理者)が投稿していた『指輪物語』を読ませていただきました

そしてそのうちになつめゆかさん(アーカム財団北海道支部管理者)の『今そこにある危機』も読ませて頂き、「私も書いてみたい!!」という衝動に"ものすごく"襲われたわけです

それまではこういったアクション物を書くというのは当時はまだ未知の範囲でした

元々EVEとARMSのほうは書いてたけど、スプリガンだと設定とかが難しそうだったので……

そこで試しに読みきりの『御神苗優の日常奮闘記』を執筆、一部の方からお褒めのお言葉もいただき連載への準備にとりかかったわけですが……

スプリガンを書くにあたってはやはりその舞台と、古代遺跡の神秘性が重要なファクターだと現在でも思っています

日常的のものを描くのもいいと思いましたが、やはり連載するのならインパクトのある古代遺跡の存在は必要不可欠なものだと判断したのです。


そこで………


まず執筆当初から中国の幻の王朝『夏』と聖書に記される『エデン』をイコール、つまり同じにするという考えがありました

西洋人が考えているエデンの園のモデルを中国の幻の夏に当てはめたわけです

執筆前から「聖書に書かれてたエデンってどんなところなんだろう?」とか「夏って王朝は本当にあったのかな?」という思考の末に、『じゃあこの2つをまとめた話を作りたい!!』

伏線として古代ローマ帝国のローマ皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌスが当時の中国王朝(後漢)に送った使節団もエデンを求めてだったという、史実を多少歪曲もしましたし


そうして舞台としてスプリガンが選定され、無事にSpriggan/TraceEdenが誕生した次第です

※『TraceEden』というのは私的意訳では、"エデンを求めて"としております。まぁそこらへんの介錯は読者様が感じたままでもかまわないのですが、参考までに知っていてください(笑)



(オッホン)話が逸れまくり……上記のように舞台設定が決まったのなら後は遺跡の機能、そして敵!! これが問題となります。 しかしこれ自体も書く前からすでに構想はできあがっていました

"エデン"の能力は強力な洗脳装置。敵は米軍機械化小隊で、機械化小隊であるグリスの能力は遺伝子移植によって夜間戦闘時おいて視覚に頼らず、エコロケーションによって察知するコウモリ人間という強化(改造)人間!(笑)

グリスの能力に際しては結構複雑です。本編では詳細は語ってないと思いましたが、元々は米軍特殊部隊の一兵であった。だがその任務中の負傷によって表面上は殉職扱いにされ、実験体となってしまう

まず脳内にオリハルコンチップを埋め込まれ、それを媒介にコウモリと人間との遺伝子を共存させらる。これによって超音波のはねかえりによって外界の情報を得るという受信機の役割を果たし、腕に備えつけられた超音波発信装置、送信機が取り付けられているという設定です

これに後はグリスの機械化小隊になった過程と、キャラ性とうを加えていきストーリー上の優の敵役誕生です


遺跡のエデンは人から闘争本能とも呼べる争いの元となる感情を抑制する洗脳装置...のはずが、暴走して人のあらゆる感情を抑えこみ眠りの状態へと誘う、まさに安楽死でももたらす悪魔の兵器という設定にしました

それをあらゆる存在に悲観となったグリスが作動させ、優がそれを止める....と


そして他にも既存キャラやオリジナルキャラの設定に移りますが……

まず大学編では、初穂が優と同じ大学に通うという設定にされています。これは……作者個人の『初穂Love』からの設定であり、別段深い意味はありません(笑)

ジャンやティアに関しては……連載後に某チャットにてこの2人はでないのかという質問が相次ぎ、当初は出演予定がなかったのですが……クリスマスに公開のクリスマス・プレゼントとして『inter Mission』の回にて登場させた次第です

だから本当はInter Missionの話は構想に入っていなかったので外伝みたいな感じで造ってみたのです

最後にオリキャラの丘 李梨に関しては……結構ストーリー内では重要な脇役をきちんと果たしていますね。所々謎な部分などもあり、ラストにては見事なまでの蹴りまで放っていますし(苦笑) でも設定から李梨は本人も気付いていないほどの武術の達人という設定で、将来の夢は兄と誓い合った伝説の王朝"夏"を見つけることことでGoサイン!



ここまで決まったのならあとは書くだけ!「まぁ全5話、半年ぐらいで終わるだろう」のような甘い考えで連載がスタートし……現在までに至ってしまったわけです(苦笑)

でも書いてる内にたくさんの感想をいただけ、連載し、しっかりと完結させてよかったと今では実感しています

遺跡内での「大量の骸の兵士達の出現が気味悪かった」という感想の声も聞きましたし

そして何より連載当時公開していた『寄生の御部屋!』がプロバイダとの解約のため閉鎖され、作品の展示をどうしようかと思案していた最中に天の声が舞い降りたのです!(笑)

それはなつめゆかさん管理するアーカム財団北海道支部にての投稿というう形での公開!!

まぁHP自体は閉鎖後約2ヶ月半で復帰できたわけですが、それ以後も投稿は続けていたおかげで投稿先で読んでくれた方から感想も頂けたので投稿もしてよかったと思います

※改訂終了後は、改定前のが投稿先で公開されています。どこがどう変わっているのか一目瞭然ですw



現在のところスプリガンに関しての次の連載は未定です。でも時にはパロディにような形も含めて読切も書いてみたいとは思っているのでその時はよろしく!

そしてこのあとがきを読んだ後でもTraceEdenに関する感想はお待ちしております。

それでは長い間のご愛読、応援、本当にありがとうございました



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Trace Eden