第五話 「閑話休題?」



「んな!?」


俺はその背後の殺気に気付いて慌てて振り向いたが、その殺気の持ち主は俺の顔面に着地し、そして手の中の物をヒョイッとそのまま奪っていった


「ちょ、ちょっと。大丈夫水無月?」


とっさのことで何がなんだかわからなかったのだろうが、葉月もとりあえず俺の心配をしていてくれたらしく駆け寄ってくる


「イテテテテテ…相変わらず素早い奴だな」


俺は踏まれた顔をさすりながら奪っていった主の方を見、葉月も俺の視線を追う

そして葉月がそこに見たものは…


「わぁー、かわいいーー」


葉月は驚きよりも歓喜の声を挙げた。葉月が見やったそこには1匹の猫が俺から奪ったみかんを後生大事に抱えている

なにより葉月の興味を買っているのはその猫の毛並みである。何故ならその猫の毛並みは全身オレンジ色であり、まことみかんの色そのものであった

そして俺から奪って行ったみかんに遮二無二むさぼりつき一生懸命その肉球と爪で皮をむこうとしている


「…アイツは相変わらずだな」


俺はヤツの飼主(?)睦月のほうに視線を向けて苦笑する

睦月はフンッと鼻で息をし黙々と皿を拭いている


「や〜〜ん、かわいい☆」


葉月はよほどその猫がかわいかったのかナデナデをしようと猫に手を差し出そうとする


「あ、バカよせ!」


その光景を見て俺は止めさせようとしたが遅かった

猫のみかんの皮をむく作業が一旦ピタッと止まったと思ったら葉月の差し出した手をガリッっと引っ掻いたのである


「痛っ!」


葉月は驚いて手を引っ込める

猫はしばらく威嚇するような視線を葉月に向け、しばらくすると再びみかんの皮むき作業に熱中しだしていった

そして引っ掻かれた葉月は「なんなのアレ?」といった表情を俺達の方に向ける

だが俺は意地悪く「さぁー」、といったジェスチャーを示し睦月のほうに視線を向け


「おい、教えてやれよ…アイツが葉月を引っ掻いた理由をよ」


睦月は俺の言葉で皿を拭く手を止めて、ヤレヤレといった表情で葉月の方へ、そして猫のほうに視線を動かす


「…アイツはな食事中……特にみかんを食べている時に邪魔をされるのがすごい嫌なんだよ」

「邪魔って…私はただ触ろうとしただけよ?」


睦月の言葉に異を唱える葉月

…まぁ、葉月の言い分もわからんではないがなにぶんにも相手が悪い


「まぁな、だけどアイツにとってはそれも“邪魔”になるらしい。いつもはなにかとおとなしいんだが、こと食事中には狂暴なヤツになっちまうんだなこれが」

「へー…」


納得したのか、葉月は猫のほうに再び視線を送る

猫は相変わらずみかんの皮を剥くことに熱中し、時折興奮したような声を出している


「でも、かっわいい〜〜」


葉月は再び猫を良く見ようとそばに近寄って顎を手にのせてマジマジと見つめる

猫は一瞬ピクッと食べる手を止めて葉月の方に横目で視線を送る

葉月はその視線のほうに気付くとニコニコ笑ってそのまま見つめる

猫は葉月の表情をしばらくは見つめていたが、すぐに再びみかんの皮むきに熱中する


「ねぇー、そういえばこの猫(こ)の名前なんていうの?」

「名前!?…そういやなんていったっけ?」


俺は睦月のほうを向いて尋ねるが、


「…そういや俺も忘れたな…その前にそいつに名前なんか付けたか?」

「そんな覚えはないな…俺はただ…っておっと」


俺はでかかった言葉を慌てて飲みこみ、コップの水を飲んで一息入れる


「うぞっ? …あんた達この猫になんの名前も決めてなかったの?」


葉月は信じられないといった表情で俺達を見つめている。そしてその視線がどこか冷たいなと思ったのだが、睦月のほうもどうやらそう感じているらしい


「まぁな…名前なんかあの時は考える暇はなかったからな」

「あの時って?」

「まぁいろいろあったんだよ…あまり追求するな」

「へいへい…そうだ!じゃあ私がこの猫の名前決めてもいい?」

「だ、そうだが…どうなんだい睦月君?」

「フンッ、勝手にしろ」

「だ、そうだ葉月。 勝手に決めていいってさ」

「やったー♪」


3人でどんどん話しが進んで行く中、猫はやっと剥けたばかりのみかんを歓喜の声をあげながらむしゃぶりつく

俺はこの光景をもう何度も見ているので見慣れているが、葉月にはよほど珍しいのか食い入るように見つめている

見つめられている方もどこかおちつかないのか、大好物のみかんにかじりつきながらもたまにその食べる手を止めては葉月の方をチラチラと見ている

葉月の方もたまに目が会うと嬉しくなるのだろう。俺には葉月の小悪魔の尻尾が犬のように触れている光景が想像できた




-10分後-


葉月は相変わらず猫を見つめながら名前を何にしようかと悩んでいた

当の猫はみかんを食べてすでにご満悦なのか、カウンターに丸まってファ〜っと欠伸をしている

その表情は葉月がなんで悩んでいるのかなど意にも介していない風だ

俺はその姿が少しおかしかったのか口元が緩む


「どうした?」


俺が笑ったのが睦月には意外だったのか、相変わらず皿を拭きながら尋ねる


「嫌な、アイツにもあんな一面があったのかと思ってな」

「……そういやお前あいつをどこで拾ってきたんだ?」

「ん、ああ…お前には話しておいてもいいか。お前は俺の正体を知ってるだろ?」

「ああ…って……まさか!?」


皿を拭いていた手が止まり、しかもはずみで皿にヒビを入れてしまった


「あ〜あ、力加減ぐらいしろよな」

「そんなことよりいつばれたんだ?」

「そのまさかさ。この間ちょっと血液補充してたところを見られたらしいんだ」

「…っておまえよくそれで今まで無事だったな。それになんでそんな平然としてるんだ?」

「無事じゃないさ…あいつはそれからある日突然俺んとこに押しかけて来やがったんだ」


俺の脳裏ではその光景がまるで昨日のようにリプレイされる

その表情と葉月のこれまでの性格で化、睦月も大体のことは推測できたらしい


「……お前の正体をばらすとかおどしてか?」

「まあな。それからはずっとつきまとわれてるよ」


俺はチラリと葉月を横目で見ると、まだブツブツと猫の名前を真剣に考えている


「おかげでこっちは今んとこは大丈夫だが、いつ血がな…」

「お前、それ大丈夫なのか? だったらアイツから貰えばいいだろ?」

「簡単に言うなよ…まぁ、これで俺の正体を知っちまったのがお前以外に一人増えちまったってことさ」

「増えちまったって、お前簡単に言うな…俺のときは殺そうとまでした男が」

「それを言うなよ…あの時の俺はまだガキだったんだよ。俺の人生の歯車が狂うとあの時は思ってたからな」


俺は初めて睦月と会ったときのことを思い出すと自然と笑みがこぼれる


「だが水無月、お前もあの時とは変わったと思うぜ。今日久々に会って変わったと思うぞ俺は」

「なんだよそれ?」


突拍子もない睦月の言葉に俺にはなんのことだかわからない


「お前少し丸くなっただろ?」

「なんだって?それはどういう意味なんだよ…いっとくが今は夜なんだぜ」

「おいおい、俺は別にお前をけなしてるわけじゃない。それどころか誉めてるんだぜ」

「どこがだよ!」

「今日のお前とはどこか付き合いやすい」

「…あ?」

「今までのお前はどこか人を寄せ付けない氷のような一面があった。近付くやつに温かみを与えないようなな。 それがお前の身体に半分流れる血のせいなのかもしれないが、今日久々に会ってみたらどうだ? まるで別人だぜ」


俺は言葉に詰まる。別に睦月の言っていることを認めているわけではなく、ただたんに言い返す言葉が見つからなかった

だが主観よりも客観によって分かることもあるのは確かだ。だからこそ睦月の意見には正直耳を傾けるべきことが多い


「それも…あの娘(こ)のおかげか?」


指で葉月を指し示しながらニヤリと笑う


「冗談」


俺は言いながら葉月の方に視線を送る。だがすぐにその視線を睦月へと戻す


「……ちっ、そんなこと言ってるならコーヒーの1杯でも出せよな」


俺は睦月の言葉を流すように言うと、再び葉月のほうを見る

確かにアイツが来てから俺の生活は変わった… いや、変えさせられたんだ

俺は葉月と出会ってからのことを考えると額に汗を浮かべるようなことばかりが浮かんでくるために苦悩する


「どうした額に汗を浮かべて?」

「ちょ、ちょっと頭痛がな…」


俺はこれから先のことを考えるとますます頭痛が激しくなるとおもったのでとりあえずは考えるのを止め葉月の方を見る

葉月はまだ猫の名前を考えているようだ


「おい、まだ決まらないのかよ?」

「うっさいわね〜…なかなかいいのが浮かんでこないのよ」

「どうでもいいだろ猫の名前なんか?タマとか…こいつはオレンジ色なんだからオレンジとかでいいじゃねぇか」


俺がそう言うと葉月はパッと顔を上げ、俺の方を見る


「今なんて言ったの?」

「へ?」

「だから今なんて言ったの?」

「だからタマとか」

「違う、その後!」

「えっと〜オレンジ色なんだからオレンジってヤツか?」

「それよ!」

「ハァ〜!?」

「だ・か・ら…この猫の名前!」

「こいつの名前を……オレンジってするのか?」


俺はなんとなく哀れそうな面持ちで猫の顔を見る。するとさっきまで丸まっていた猫だが、いつのまにか起きあがっていてフルフルと震えている

…そりゃ…そうだろうな。こいつは……はー哀れなヤツだ


「違うわよ!誰もそんな安直なネーミングをそのまま使うわけないでしょ!」

「えっ?」


どうやら俺の考え違いだったのか、葉月は俺の疑問を否定する。そして猫の方に視線を移すと、さっきまでの震えは消えていて安心しきった表情が伺える

だが…そうなるとこの猫の名前は一体何になるのか?


「じゃあ一体なんて名前になるんだ?」

「よくぞ聞いてくれたわね」


うっ、葉月の顔が妖艶なまでに笑っている…そういやこいつは小悪魔だったな

笑った顔にはどことなく人間離れしたものを感じるのは俺だけなのだろうか?


「みかんよ!」


葉月のその言葉を聞いたとき俺は思わず目が点になった。そして一言だけ漏らす


「……は?」


俺は思わず間の抜けた答えを返してしまった。みかん…なんでこいつの名前がみかんなんだか…


「フッフ〜ン、どう私のネーミングセンスは?」


別に俺にはもはやオレンジでもみかんでもどうでもいいんだが

俺は猫の方を見ると猫の目も点になっていた


「どうみかん、私のネーミングセンスわ〜♪」


もうすでに猫の名前をみかんと決めた葉月は、ひょいっと持ち上げて頭を撫でながら愛(め)でる

だが猫の視点は俺達に助けを求めてるようにしか見えなかった


「ああ〜みかん!なんてこの猫(こ)にピッタリの名前なのかしら〜」


顔にまで近づけて頬擦りを繰り返す


「イヤにゃーーーー!!」

「!?」


どこからともなく聞こえてきた叫び声、それに葉月はピタッとその動きを止めた

いや、葉月だけでなく俺も睦月も動きを止めてしまった

もっとも俺達のは葉月とは異なった理由でだが


「いま…この猫(こ)喋らなかった?」


恐る恐る猫のほうに視点を移すと、猫はじたばたともがきながら葉月の腕の中から逃れようとしている


「睦月〜 助けてくにゃ〜〜〜」


猫は再び喋る、今度は間違いなくハッキリと


「ぎゃー、猫が喋ったーーー!!」


驚きのあまり葉月は猫を天井に届こうかというぐらいに放り投げ、投げられた猫は宙を舞う


「にゃ、にゃがががが〜〜〜〜〜!!」


突然放り投げられた猫は最高点まで達した後重力の法則にしたがって床にまっさかさまに落下する

が、さすがは猫か、空中でうまく身体を捻って見事に着地する

俺と睦月は思わずその着地に拍手する


「みがっ!」


猫は俺達のそんな拍手に応えるべく片足を上げてガッツポーズ(?)をすると、そのまま急いで葉月から離れて距離を取る


「おい、水無月!この女はにゃんにゃんだ!」

「……まぁー見てのとおりだな」

「ク〜、お前の趣味も悪くなったものにゃだ」

「ウッセー、猫のくせにみかん食うやつに言われたかねー!それ以前に人間様のすることにいちいち文句つけるな!」


俺は大人気なくも猫と言い争っている自分に情けなさを感じるが言い返さずにはいられない

だが猫のほうも「にっ、にっ、にっ」と鳴きながら顔の前で手を振る。おそらく「ちっ、ちっ、ちっ」とでも言っているのだろう


「みかんはあの皮むきが楽しいにょだ!人間は楽しくにゃいのか?」

「ああ、俺達はお前らと違って味を楽しむという高尚な生き物だからな」

「それより、おい!お前!お前はにゃんにゃんだ!」


猫は葉月の方に視線を向けると憎らしげな視線を送る


「……」


しかし葉月にはまだこの現実を認められるには時間がかかりそうだった

まぁ普通の人間には時間はかかるだろうな


「素晴らしいわ!」

「(へっ?)」

「う〜んこの猫気に入っちゃった〜。まさか喋るなんてね。ホント吸血鬼だけじゃなく世の中にはいろいろいるわよね〜」


葉月はすばやく猫のそばに駆けよって有無をいわさずに抱き上げる


「にゃが〜」


不意をつかれた猫はなすすべもなく抱き上げられ、葉月の腕の中で再びもがき始めるが、今度は葉月は離さないようにがっちりと掴む

……そういやそうだったな、こいつは吸血鬼に興味があるということから俺のところに転がり込んできたわけだ…猫が喋るのなんか別にもう驚くに値しないのだろう

おまけに他の伝承の架空の存在にまで会おうとしているぐらい好奇心がある


「ね〜。この猫って睦月さんのなの?」


葉月は猫を抱えたまま目を輝かせながら睦月のそばに駆けより、しかも“さん”付けで問いかける


「うっ…ま、まぁここに住み着いてるというだけで俺が世話してるわけじゃない」


その変わりように睦月もちょっと面食らって素直に答える

そして俺の頭の中には考えたくもない想像が芽生える


「じゃあさじゃあさ…この猫持って帰ってもいい?」


…俺の思った通りのことを言いやがった


「いやにゃ〜〜〜〜〜〜!!」


俺の変わりに猫が叫ぶ(ナイスだ猫!)


「あらどうしてよ?私あなた気に入っちゃったんだもん…私って気に入ったものは近くに置いとかないと気が済まないの」


俺はお気に入りかい!と突っ込もうとしたがコイツの答えはわかりきっていたので敢えて突っ込まない


「お前の思考回路はどうなっとるんにゃー!そんなことで連れてかれてたまるきゃー!」

「まぁ俺は別にいいけどな…けど…」


口を挟むように睦月が言う。そしてまだなにか言いかける前にその言葉でもう葉月は喜びの表情で


「やったー!睦月さんもああ言ってるし、これであなたはもう我が家に来るしかないのよ!」

「待てーい!うちの人権はどうにゃる〜!」

「あら、あなた人権なんて言葉まで知ってるの?フッフ〜、これはなおさら連れ帰らないとね」


葉月の目はもはや妖しさで輝き、その目で見据えられた猫はもはや蛇に睨まれた蛙か、萎縮してしまっている

だが猫のほうもそれでも抵抗は諦めない


「うちはイヤにゃ〜! うちの人権を守るにゃーー!!」

「なに言ってんの、アンタ猫じゃない。猫権ならともかく人権なんか最初から在るわけないじゃない。」


葉月の言葉に猫は思わずなにも言えない。まぁ正論だな

だが…


「おい葉月!俺は許可しないぞ!」

「そ、そうにゃ!水無月が許可しなけりゃいいの…フグニャニャ…!!」


猫も俺に同意しようと口を挟むが、葉月は猫の口を塞ぐ


「何でよ!」


葉月はかなり険しい表情で睨み出す


「なんでって…とにかく駄目なものは駄目だ!」


俺は理由は言わずに断固反対する


「そんな理由じゃ私だって納得できないわ!理由をちゃんと言いなさいよ!」


葉月は相変わらずの剣幕である。まったくそこまでこの猫を飼いたいのだろうか?


「ならお前はどうしてコイツを飼いたいんだ?」


コイツ呼ばわりに何やら騒いでるのが一匹いるが今は無視する


「なにいってんのよ!こんな珍しい猫を飼わない手はないじゃない。ねぇ〜世話はちゃんと私がするからいいでしょ」


うっ、今度はおねだり攻撃に出て来やがった…まったくお前は子供か?


「水無月、そう言ってるんだから飼ってやったらどうだ?」

「睦月ーーーっ!!」


睦月までが余計な口を挟んでくるが、猫が当然抗議の声を挙げる

そして猫は相変わらずになにやらギャーギャー騒いでいる

だがその猫に葉月はクルリと向きを変えると


「それとねみかんちゃん」

「うちはみかんじゃないにゃーーっ!!」


付けられた名前が未だに気に入らず抗議の声をあげる

だが葉月の方は最初からそんな抗議の声など無視しており言葉を続ける


「それにね、うちにくれば美味しいもの食べ放題よ」

「美味いもの?」


抗議の声をあげていた猫の声が葉月の“美味しいもの”という一言にピタッと止まる

そして注視してみるとその美味いものを想像でもしているのか、喉元がゴクリと唾を飲みこんでいるのが分かる


「もちろんアナタの大好物のみかんもつけてあげるわよ♪」


この一言に猫の目はすでに期待で輝きだし、涎が口元に漂っている

半ば野良で過ごしてきただけに餌の執着にはかなわないのかもしれない

これで猫を飼うことは半ば成立したも同然だ。なにしろ葉月は強引で俺の言うことなど聞きはしないのは分かりきっている

どうせ「駄目だと」言い続けても無駄なら………


「わかった」

「え?」

「わかったよ。 そのかわりこいつのお前が面倒はちゃんと見るんだぞ!」


その一言で葉月の顔はほころび


「ありがとう水無月!」


葉月はそう言うと猫を更にギュッと抱きしめ


「みかん、これからは一緒だよ〜」


すでに猫の名前を“みかん”と命名し、これからの生活にでも思いを巡らしているのか、その表情は幸せそのものであった

一方の命名されたみかんのほうはこれから食いものには困らないという期待と、葉月という障害に不安がない交ぜになった複雑な表情を浮かべている


この日、俺の住処兼事務所にもう一匹世にも珍しい喋る猫、”みかん”が加わった

これで俺の頭痛の種がまた一つ増えたわけか…




to be continued


後書き

とうとう5話までが公開された。そしてこの話は当HPが復活してからの記念すべき第一作なのだ!でもこれ読んでくれてる人いるのかな〜?昼は普通の人間、夜は吸血鬼、故にHalf Vampireというタイトルになっています。あっ、気がついた方もいらっしゃる方もいると思いますが、この小説のタイトルがHP復活と共にこれも変わりました。理由はなんか題名が覚えにくいということで、これはいかんなと思って変えてみたんです。まぁ前のタイトルも残ってますけどね(笑)

今回登場キャラのみかん。この猫がなぜ喋れるのか?その疑問は残っているかと思いますがこれにもちゃんと理由があるのです。そして水無月と睦月の過去には何があったのか?これは外伝にでもなったときに語ろうとは思っていますのでお待ちくださいね

では、当初はアクションを目指して開始されたこの作品、今ではコメディーに近くなった感は否めませんが今後ともニ読んでいただくことを希望いたします。ちなみに次回は作者がテストならびにレポート期間となるために休載とさせていただきます。御了承ください

作成 2000年6月27日
改訂 2002年8月26日


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Half Vampire