小次郎編T
−PM1:00天城探偵事務所−
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沈黙が倉庫の中を漂う
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・・・ 「フッ、ファ〜〜〜〜〜〜〜〜〜……」
この沈黙を一つの欠伸が破る
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・・・「・・・・・言っておくが今の欠伸(あくび)は俺じゃないぞ」
氷室 「・・・ちょっと小次郎!一体誰に説明してるのよ」
小次郎「ん?まあファンサービスってやつだ」
氷室 「なにがファンサービスよ、だいたい世界中のどこを探したってこんなオンボロ倉庫を事務所にしている探偵を好きになる奴なんて いないわよ」
小次郎「グッ(ちょっと今のは傷ついたぞ)」
小次郎「・・・ま、まあ俺を好きなのはお前だけだとして」
氷室 「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと、誰があなたを好きなのよ」
小次郎「だからそれを置いといてだ。どうした氷室?顔が赤いぞ、熱でもあるのか?」
氷室 「・・・・・・・・・・・・・・・」
小次郎「(こうゆうところが最初あったころと変わっているな〜、ウンウン)」
小次郎「(最初俺と初めて会ったときは痴漢だの変質者だの色々いわれ、俺も女子高生(当時は本当に女子高生だと思っていた)と 張り合っていたっけ、ウンウン。・・・・・・・・・・・・・・・しかし氷室っていまだに年齢を教えてくれないがいったい幾つなんだ?法条や弥生より年上 だときいてはいたが)」
氷室「・・・・・・・・・・次郎・・・・・ちょっと、小次郎・・・・・」
小次郎「(実は四十路を越えて整形とエステで型どっているバーさんだとしたら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・う〜ん・・・・・・・・・なんだか考えるのが怖くなってきたぞ・・・・・・・・)」
氷室「・・・・・・・郎!・・・・・ねえ、どうしたの?・・・・・小次郎・・・・」
小次郎「(う〜ん俺様の灰色の脳細胞を駆使してもさまざまな憶測が飛び交うだけで奴の年齢を推測できん)」
(スゥーーーーーーーーー)
氷室「小次郎ぉぉぉぉぉーーーーーー!!!」
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(ただいま言葉では表せない音が小次郎の頭を駆け巡っておりますのでしばらくお待ち下さい)
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小次郎「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・氷室ひとつ聞いていいか?」
俺は、氷室の大声による頭痛だか激痛だかに耐えながら尋ねる
氷室 「どうぞ」
小次郎「お・ま・え・は・・・・・・・俺を殺す気か?」
氷室 「あなたがいくら呼んでも返事しないからじゃない。ニヤニヤしたかと思えば急に悩んだ表情になるし・・・・いったい何を考えていたのよ・・」
小次郎「あ、ああ・・・・!?・・・・・ところで氷室・・・・・・・・・・もう一つ聞きたいんだが」
氷室 「・・・・・・・・どうぞ」
小次郎「俺達なんの話をしてたんだ?」
氷室 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
……………………………………………………(静かなる沈黙)
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氷室 「……………………………………………………ハッ!あまりのバカバカしさに危うく気絶するところだったわ(なんでこんな男の下で働いているのか時々わからなくなるわ)」
氷室 「で、なんの話しだったかね。えっと確か・・・・・・・あなたが・・・・その・・・・・ゴニョゴニョ・・・・」
小次郎「その・・、なんだ?もっと大きな声で言ってくれ」
氷室 「・・・・・・・わ、私が・・・・・・・あなたを・・・・その・・・・・」
小次郎「…………!?」
氷室 「あ、あなたを好きなのは私しかいないっていってたことよ!」
小次郎「・・・それは置いといてと俺は言わなかったか?」
氷室「・・・・・・・・・・・・」
氷室 「ハァー、もうどうでもいいわ。それにしても・・・・・・・」
小次郎「それにしても?なんだ?」
氷室 「依頼ないわね・・・・・」
小次郎「・・・・ないな」
小次郎「お前が仕事中だというのに欠伸をするくらい・・・それほど俺様の事務所が暇になるとわな」
氷室・小次郎「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
小次郎「ま、まあ俺達に依頼がないということはそれだけ世間は平和ってことだからいいことじゃないか」
氷室 「心にもないこと言わないでよ。だったら私たちのような商売は必要ないじゃない」
小次郎「うむ。俺様のこの灰色の脳細胞を有効利用するのにこの業界はまさにうってつけだからな!」
氷室 「依頼はないけどね・・・・・・・」
小次郎「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
小次郎「あ〜暇だ暇だ暇だ!依頼の電話よ鳴れ!!」
氷室 「そんなこといったって鳴るわけ!?」
ジリリリリリン!
氷室 「!?・・・・・・こ、小次郎!いくら暇だからって携帯で事務所に電話なんかしないでよ」
小次郎「俺がそんなアホなことをするか。だ、だいいち自慢じゃないが俺は携帯なんかもってないぞ(俺だって内心びびってるんだ)」
氷室 「ほんとに自慢になってないわ」
小次郎「ホットケ!そんなことより電話にでなくていいのか?」
そう電話はさっきからしつこいぐらいに事務所に鳴り響いていた。
氷室 「そ、そうね ・・・・・・・スゥゥーーーー」
小次郎「(スゥゥーーーー?)」
氷室 「は〜い、こちらは浮気調査から迷子のペット探しまで、なんでもこなしちゃうあなたの街の便利屋さん天城探偵事務所でございます!」
ドテッ!(小次郎のこけた音)
小次郎「(あの電話の応対は久々に聞いたが・・・・やはり・・・)」
電話の相手「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
氷室 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?もしもし?(なんか変なこといったかしら?)」
小次郎「(これはもし俺が依頼人だったら電話を切るな・・・)」
電話の相手「・・・・・ど、どうもお久しぶりです氷室さん。私桐野、桐野 杏子です、おぼえてますか?」
氷室 「ええぇーー!!桐野さん!?」
小次郎「!?」
to be continued
と、とりあえずUPしました・・・・・
この後の展開はどないしょう?
さて次回は杏子偏です
AD「杏子さ〜ん!スタンバイお願いしま〜す」
杏子「え?私もう出番なんですか?」
小次郎「お前ホントに大丈夫なのか?」
杏子「さあ〜?それは筆者にかかってるんじゃないですか?」
小次郎「うむ それは言えてるな」
パラサイト「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
小次郎「おい!ゴニョゴニョゴニョ(本当に俺様は主役として大活躍なんだろうな?)」
パラサイト「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
二階堂「ハーハッハッハッハッハッハ。こ〜こ〜はこの僕二〜階堂の出〜番ですな!」
パラサイト・小次郎「お前はおよびじゃな〜い!おとなしく死んでろ!!」
ドガッ、バキッ、ドガッ、
・・・・・・・「そうよそうよ、私だってまだ出演交渉きてないんだから」
ドガッ、バキッ、ドガッ
・・・・・・・「このこのこの」
一同「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(この女をじっと見ている)」
小次郎「・・・・・・・・・・・おいお前いつからここに来た?」
・・・・・・・「アラ?オホホホホホ、さ〜て次回もサービス、サービス☆」
杏子「声が同じでもキャラ違うんですけど」